「骨削り手術を受けると、皮膚がたるみますか？」

骨削り手術を受けると、皮膚のたるみが残りますか？

骨削り手術を受けると、骨格が小さくなり、皮膚が余ります。

余った皮膚は、術後3ヶ月〜半年で骨格にフィットしますが、フィット力に個人差があり、たるみが残る場合があります。

たるみの予防は、骨削り手術と同時に糸リフトを行うと効果的です。

また、脂肪が多い場合、骨削り手術で骨格が小さくなっても脂肪量が変わらず、たるみの原因になることがあります。

そのため、脂肪が多い場合には、骨削り手術と同時に脂肪吸引を行うと、術後のたるみを予防できます。

【骨削り手術】と【糸リフトや脂肪吸引】を別々の時期に行う場合、半年以上空けることをおすすめします。

拘縮中の脂肪吸引や糸リフトは合併症のリスクや、効果の低下を招く可能性があります。

3ヶ月では、浅層は柔らかく感じても、まだ深層の拘縮は残っていることが多いです。

焦らず半年以上待つと、脂肪吸引や糸リフトの効果を最大限に得られます。（←これポイント☝️）

骨削り手術後のたるみが残りやすいのは、どのような場合ですか？

骨切り手術後にたるみが残りやすいケースを説明します。

①ぽっちゃりしている人

脂肪量が多いと重りになり、皮膚がフィットしづらくなります。

骨が小さくなっても脂肪量が減らないと、相対的に脂肪が増えたように見え、ぽっちゃり感が増すことがあります。

これを防ぐには、骨削りと同時に脂肪吸引（＋糸リフト）を受けると良いでしょう。

ダイエットも効果的ですが、注意点があるので、次項②で説明します。↓

②急激に体重を落としてしまう人

適正体重より重い方は、骨削り手術前やダウンタイムに合わせて3kg程度減量すると皮膚がフィットしやすくなります。

ただし、ファスティングなどで急激に減量すると皮膚がゆるみ、たるみが出やすくなります。

また、急激な減量はキープが難しく、リバウンドしやすいです。

体重コントロールの第一歩は【測定】です。

毎朝、起床後の空腹時に体重を測り、手帳やアプリに記録しましょう。

月の平均値を計算し、前月より0.5〜1kgの減少が理想です。

健康を損なわず3kg減量するには、3〜6ヶ月かけてゆっくり落とすのがおすすめです。

③30代後半〜

30代後半になると、皮膚のたるみが加速します。

骨削り手術を受ける場合、10代・20代に比べ、30代後半以降は皮膚がフィットしづらくなります。

しかし、10代・20代で手術を受けられる方は限られています。

学業、就職、仕事、結婚、出産などのイベントが重なり、手術の機会を得られず、30代後半以降にようやく受けられる方も多いでしょう。

平均寿命が90歳近い現代、30代後半でも40代でも、骨格に悩むなら積極的に手術を検討すると良いでしょう。

ただし、たるみのリスクは10代・20代より高まるため、糸のリフトや脂肪吸引を併用し、たるみを予防しながら手術を受けるのがおすすめです。

④寝不足や昼夜逆転している人

人間の体は睡眠中に回復します。

野球の二刀流で世界的なスター、大谷選手が1日の半分を睡眠に費やすのは有名です。

骨削り手術後も十分な睡眠を取ると回復が早く、皮膚のフィットも良くなります。

昼夜逆転を避け、夜間に睡眠を取るとホルモン分泌のバランスが整い、さらに効果的です。

元々昼夜逆転している場合、手術後に修正するのは難しいので、手術前に少しずつ睡眠リズムを整えると良いでしょう。

就寝後に暗い部屋でスマホを見ると、メラトニン分泌が乱れ、心身の調子を崩します。

また、ダウンタイム期間に昼寝が長いと夜の睡眠が妨げられるので、腫れを早く引かせるためにも、昼間はなるべく体を起こしておくと良いでしょう。

⑤タバコを吸う人

タバコ（加熱式電子タバコや受動喫煙を含む）を吸うと、末梢血管の血流が悪くなり、皮膚がフィットしづらくなります。

術後の経過を良くするため、禁煙しましょう。

骨削り手術後のたるみを自分で予防できますか？

まず第一に大切なことは【体重コントロール】です💡

手術後に体重が増えないよう、毎朝体重を測って管理しましょう。

体重が多めの場合、減らすと良いですが、急激な体重減少（ファスティングや単品ダイエットなど）は避けてください🙅

急激に体重を落とすと、皮膚のハリが失われ、たるみが悪化する可能性があります。また、リバウンドの原因にもなります。

毎朝体重を測り、月平均で前月比0.5〜1kgの減少が理想です💡

つまり、3kg減量する場合、3ヶ月〜半年かけてゆっくり落とすのが理想的です。（そしてキープすることが大切です。）

具体的なダイエット方法は個別にアドバイスしますので、お気軽にご相談ください。

第二に大切なことは【睡眠時間を確保すること】です💡

寝不足は万病のもと、美容の大敵です🙅

術後に皮膚がフィットするには、多くのエネルギーが必要です。

寝不足でエネルギーが不足すると、皮膚がフィットしにくくなります。

寝付けない場合でも、横になって目を閉じるだけで体は休まります😴

逆に、暗い部屋でスマホの光を見ると、メラトニンなどのホルモン分泌が乱れ、体が休まりません。

睡眠不足は気分を落ち込ませ、免疫力を下げることも知られています。

第三に大切なことは【お顔のストレッチ】です💡

適度な刺激で顔面筋や広頸筋の血流が改善し、拘縮（バイオボンド現象）が解れやすくなり、皮膚がフィットしやすくなります。

ストレッチ方法は手術後の診察時に説明します👍

フェイスバンドについて

【フェイスバンド】は、装着した方が良いですが、1日中つける必要はありません。
（仕事中や外出時はきびしいですよね、、💦）

術後3ヶ月〜半年程度、家にいる間だけ、無理なく装着するのが良いでしょう。

医療用のフェイスバンドではなく、Amazonなどで購入できる一般美容グッズでも大丈夫です。

皮膚が赤くなったり、気分が落ち込んだりする場合は、無理に装着せず、しばらく休んでください。

高周波温熱マシンについて

【イン◯◯◯】など高周波温熱マシンは、医療資格を持たないエステティシャンが施術する場合が多いため、術後の急性期（腫れや痛みがある間）は避けた方が良いでしょう。傷が開いたり、骨の固定に影響が出る可能性があります。

急性期を過ぎれば、血流改善に役立つかもしれません。

ただし、術後の不安な気持ちにつけ込まれ、不要なメニューを勧められることも多いと聞きます。断りづらい方は近づかない方が無難です💦

血流改善には、自宅での半身浴やサウナもおすすめです🛀