【検証】エラ削りで正面顔が細くならない理由|CT画像からの考察
エラ削りは「万能」な手術ではありません。
エラ削りは、エラの張りに悩んでいるお客様にとって、とても素晴らしい手術だと思いますが、決して「万能」な手術ではありません。
カウンセリングをしていると、「顔を小さくしたければ、とにかく骨を切れば良い」と考えているお客様が少なくないようです。
骨切り・骨削り手術というとダイナミックなイメージがあるせいでしょうか。
ただし残念ながら、エラ削り(下顎角形成 + 外板削り)を単独でおこなっても、正面顔はほとんど小さくなって見えません。
むしろ、正面顔を細く見せたい場合、頬の脂肪吸引やバッカルファット除去、あるいは咬筋縮小注射(エラボトックス)の方がエラ削り手術よりも有効です。
カウンセリングでその旨をお伝えしても、エラ削りに対する期待度が大きいせいか、なかなかお客様の腑には落ちないようです。
そこで本日は、実際のCT画像をご覧に入れながら、この件について検証していきましょう。
CT画像から分かること
CT撮影をすると、ご覧のように「お顔を輪切りにしたような写真」を見ることができます。
写真の上方が体の前方(歯)、下方が後方(後頭部)になります。
ご覧いただいている写真は、下の歯の高さで輪切りにしたカットです。
白く写っているのが骨です。
左右一対の赤い線で、下顎骨の外側をマーキングしてみました。
正面からみたときには、下顎骨の幅 = 2本の赤線の距離(幅)になります。
一方、左右一対の黄色い線は、ほっぺたの皮膚の位置をマーキングしています。
正面顔の幅 = 2本の黄色線の距離(幅)です。
黄色い線と赤い線の幅の違いは明らかです。
つまり、正面顔の幅を決めるのは、下顎骨ではなく、下顎骨の上に乗っている脂肪や筋肉なのです。
正面顔を細くするには脂肪や筋肉を減らすと良い。
黄色い線と赤い線の間をご覧いただくと、もやがかかったような黒色部分と、灰色の部分とがあります。
もやがかかった黒い部分は脂肪で、灰色の部分は筋肉(咬筋)です。
正面顔を細くするためには、この脂肪と筋肉を減らす必要があります。
脂肪を減らすためには、脂肪吸引(浅い脂肪)やバッカルファット除去(深い脂肪)を行います。
筋肉を減らすためには、咬筋縮小注射(エラボトックス)を打ちます。
まとめ
エラ削りは「エラのかたち(張り)」で悩んでいるお客様にとって素晴らしい手術ですが、正面顔を細くするためには、エラ削りを単独で行っても効果が少ないので、頬の脂肪吸引やバッカルファット除去、咬筋縮小注射を併用すべきです。
つまり、小顔・輪郭整形をプランニングするときには、骨・筋肉・バッカルファット・皮下脂肪といった各組織のバランスを考慮に入れるべきです。
骨格から軟部組織まで、トータルバランスを重視した小顔・輪郭整形をご希望なさるお客様は、どうぞお気軽に「銀座フェイスクリニック」へお越しください。
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