【この記事を読むと分かること】
1. Eラインについて
2. 上下セットバックの腫れの経過
【症例写真】上下セットバック(ASO)|お口元を下げる手術|奥田院長執刀
上下セットバックは「Eライン」をつくる手術です。
本日は、お口元のこんもり感(= 上下顎前突:じょうげがくぜんとつ)に対して、「上下セットバック」をおこなった症例を紹介します。
同時に、術後のたるみやぽっちゃり感の出現を予防するために、頬と顎下の脂肪吸引とバッカルファット除去手術もおこなっています。
上下セットバックとは、上下左右の4番目を抜歯してスペースを作り、「前歯6本分の歯茎の骨を後ろに下げる手術」です。
セットバックとは通称であり、正式には ASO(Anterior Semental Osteotomy:前方分節骨切り)と呼ばれます。
セットバック(ASO)では、奥歯の噛み合わせを温存して、前歯6本分の歯茎の骨(= 歯槽骨:しそうこつ)だけを移動させるため、全体で動かす手術(Le Fort I + SSRO)と比べると、お客様の負担が軽くなることがメリットです。
逆にデメリットとしては、上下顎前突に対しては良い手術となりますが、受け口(下顎前突)の場合は適応症例がかなり限られることです。
(下顎前突は下顎骨全体が前方にずれている状態ですので、部分的に移動させるセットバックでは充分な改善が得られないことが多いです。)
セットバック(ASO)に関しての詳細は、こちらのページもご参考になさって下さい。
それでは、Before → After(術後19日目)をご覧ください。
上下セットバック+頬・顎下の脂肪吸引+バッカルファット除去
症例写真は、手術による変化の一例であり、全てのお客様に同等の効果をお約束できるものではありません。
また、施術費用やリスクについては、当頁内に記載がございますのでご覧ください。
Before(術前) | After(術後19日目) |
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【解説】上下セットバックは「Eライン」をつくる手術です。
こちらの症例写真を用いて、Eラインについて解説します。
まず、術前(向かって左)の写真をご覧ください。
鼻と唇を結ぶ線よりも、顎先が後方にあります。
このように、口元(歯茎の骨)の前突があると、顎先は相対的に後ろに下がっているように見えます。
続いて、術後(向かって右)の写真をご覧ください。
歯茎の骨を後ろに下げた分、顎先は前に出たように見えるので、鼻→唇→顎が直線上に揃いました。
このように、鼻・唇・顎先が一直線上に揃っている状態を「Eライン」といって、きれいな横顔の目安と言われています。
Eラインは、その他、「エステティックライン」や「ヴィーナスライン」と呼ばれることもあります。
上下セットバック(ASO)|術後の腫れの経過
術後19日間の腫れの経過を、写真でご覧いただきます。
こちらのお客様の場合、セットバックと同時に、頬・顎下の脂肪吸引およびバッカルファット除去をおこなっています。
そのため、セットバックを単独で行った場合と比べると、腫れの程度がやや強くなっています。
術前 | 術後1日目 |
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術後2日目 | 術後4日目 |
術後6日目 | 術後9日目 |
術後19日目 | |
セットバック手術後の腫れは、術後2~3日間がピークです。
手術当日や翌日よりも、術後2~3日目の方が、浮腫みも加わって、腫れが増えたように見えるケースも少なくありません。
ピークを過ぎると、日毎に腫れは軽快します。
術後1週目では、まだまだマスクをしないと腫れは目立ちます。
術後2週間が経つと、マスクを外しても目立たないレベルに落ち着きます。
術後1ヶ月目には、腫れはほとんどなくなっていますが、この時点での完成度はまだ70%くらいです。
骨切り・骨削り手術では、骨が小さくなった分、皮膚の余りが出ます。
余った皮膚が、小さくなった骨めがけて引き締まるのに、3ヶ月〜半年ほど要します。
術後はあせらず、ゆっくり経過をみるようにしましょう。
上下顎セットバック|術後の経過・リスク
当院では、メリットだけでなく、リスクもしっかりお伝えしています。
術後の腫れ
上下セットバック術後には、しばらくの間、手術部位(お口周り)が腫れてしまいます。
腫れのピークは術後3日間くらいで、その間は軽快しません。
むしろ浮腫みなども伴って、やや腫れが増えて見えることも珍しくありません。
ピークを過ぎると、日毎に腫れは落ち着いていきます。
術後1週目には、マスクをすれば問題なく隠せる程度に改善します。
まだまだマスクをしないと腫れが目立つでしょう。
術後2週間が経つと、マスクを外しても、ほとんど腫れは目立たなくなります。
その後、2~3ヶ月くらいかけて、小さくなった骨格めがけて少しずつ皮膚がフィットしていきます。
ただし、フィット力には個人差があるため、術後のたるみが気になることもあります。
たるみが残った場合には、リフトアップ・脂肪吸引・脂肪溶解注射などで治療します。
術後の痛み
痛みの程度は、腫れの大きさとほぼ比例します。
最初の3日間くらいは、ややしんどいかと思います。(鎮痛剤を処方いたしますので、そちらで凌いでください。)
3日間のピークを過ぎると、日毎に痛みは軽快し、術後2週間くらいで落ち着きます。
感覚低下
上下セットバック術後には、しばらくの間、手術操作の範囲(前歯・歯茎・唇・頬や口周り)の感覚が低下します。
感覚低下は、術後日が経つにつれて少しずつ回復して、平均3ヶ月〜半年ほどかけてほとんど気にならないレベルにおさまります。
感染・血腫・縫合不全について
上下セットバック術後のリスクとして、手術部位の感染や血腫が発生する可能性があります。(1%未満)
感染とは、手術部位に細菌が入り込んで化膿してしまうことです。
血腫とは、手術部位に、自然吸収される許容範囲を超えて血液が溜まってしまうことです。
感染や血腫が発生すると、通常(約2週間)よりも腫れが長引いてしまったり、診察のために通院する日数が増えたりします。
いずれの場合も、軽度であればお薬で軽快しますが、程度が強かったり長引いたりすると、お傷が開いてしまう可能性があります。
そのようにお傷が開いてしまうことを縫合不全(ほうごうふぜん)と言います。
縫合不全を来たした場合は、お傷の洗浄などをしないと回復しないことがあり、さらに通院日数が増えてしまいます。
睡眠不足や栄養不足などがあると抵抗力が弱り、感染や血腫などが発生しやすくなりますので、術後はしっかり休養をとるように努めましょう。
顔面神経麻痺
ごく稀に(0.1%未満)、術後に顔面神経麻痺をきたす可能性があります。
顔面神経麻痺とは、左右どちらかの表情筋の動きが鈍くなってしまい、そのため表情の左右差が出ている状態です。
発生した場合の治療方法は、ビタミンB12製剤およびATP製剤の内服と、お顔を動かすリハビリです。
回復までの期間は、平均3ヶ月〜9ヶ月ほどになります。
お客さまにお願いしたいこと
◎ 上下セットバック術後の感染率を下げて、お傷の経過を良くするために、手術までの間は1日3回のブラッシングと、糸を用いた歯間のお掃除(デンタルフロス)を徹底してください。
◎ また、手術前にお近くの歯科でクリーニング(歯石除去)を受けるようにしてください。
◎ 虫歯や歯肉炎がある場合には、まずそちらを落ち着けてから手術を受けた方が術後の経過がよくなりますので、予め歯科受診をお願い申し上げます。
◎ ただし1〜5番が虫歯になった場合は、手術後に歯科治療がやり直しになる可能性が高いので、根っこの治療や仮歯の段階まで済ませておいて、手術後に歯の治療を仕上げるようにしましょう。詳しくはお問い合わせください。
セットバック|価格表
「モニター」とは、手術前後の経過写真を提供して頂けるお客様のことです。
モニターでお受け頂けるか否かは、現在の状態を拝見してから判断させて頂きます。
上下顎セットバック|価格・費用
通常価格 | 1,698,000円 (税込1,867,800円) |
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目隠しモニター (要審査) |
1,498,000円 (税込1,647,800円) |
全顔モニター (要審査) |
1,298,000円 (税込1,427,800円) |
全身麻酔 (必須) |
150,000円 (税込165,000円) |
術前検査 (必須) |
CT
25,000円 (税込27,500円) 3D骨格検査
35,000円 (税込38,500円) 血液検査
15,000円 (税込16,500円) |
頬と顎下の脂肪吸引|価格・費用
通常価格 |
498,000円
(税込547,800円) |
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目隠しモニター (要審査) |
398,000円
(税込437,800円) |
静脈麻酔 |
50,000円
(税込55,000円) |
バッカルファット除去手術|価格・費用
通常価格 | 348,000円 (税込382,800円) |
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目隠しモニター | 248,000円 (税込272,800円) |
静脈麻酔 | 50,000円 (税込55,000円) |
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