骨削り手術で使用する2種類のカッター
骨切り・骨削り手術を行う際には、電動カッターと超音波カッターの2種類を使用します。
写真の向かって左が電動カッター、右が超音波カッターです。
小顔・輪郭整形の「銀座フェイスクリニック」では、電動カッターは国産のナカニシ社製「Primado 2」、超音波カッターはイタリア製の「ピエゾ」という機種を使用しています。
国内外の多くのメーカーの製品を比較検討し、院長の奥田にとってベストな機種を選定いたしました。
今回のコラムでは、それぞれのカッターの特徴や、2つのカッターをどのように使い分けているのか記載いたします。
1. 電動カッター
まさに骨切り・骨削り手術の主役とでもいうべき存在です。
電動モーターの動力をブレード(刃先)に伝えることにより、摩擦力で骨をカットしていきます。
ブレードを付け替えることにより、様々なカッティングが可能です。
お客様がご興味あるかどうか分かりませんが、良い機会ですので、どのようなブレードがあるのかご紹介しておきましょう。
オシレーティング・ソー
こちらはオシレーティング・ソーといって、エラ削り手術で、エラのかどをカットする下顎角形成(かがくかくけいせい)に用いられます。
レシプロケーティング・ソー
オトガイの水平骨切りや垂直骨切り、頬骨のアーチインフラクチャー、セットバックなど、あらゆる骨切り・骨削り手術において、直線的なカットをする際に使用されています。
ラウンド型ドリル
こちらはラウンド(エッグ)タイプのドリル、エラの外板削りなど骨を削る際に用いられます。
2 . 超音波カッター
超音波カッターでは、電動カッターのように摩擦力で骨をカットするのではなく、超音波による振動を骨に当てることによって、細かく骨を砕くようにしてカットしていきます。
超音波カッターは、骨のような硬いものはカットすることが出来ますが、神経や粘膜などの柔らかい組織に超音波が当たってもカットされません。
ですから、神経や粘膜などに近いデリケードな部位の骨をカットする際に、超音波カッターは重宝されています。
また、摩擦力による熱が骨に加わらないので、骨に対する熱ダメージが少なくなることが超音波カッターの利点です。
ですから、セットバックで歯根部(歯の根元)の間をカットする際に用いると、周囲の歯に及ぼすダメージを軽減することができます。
ただし、超音波カッターは電動カッターとくらべるとスピードが遅いので、部位によってうまく電動カッターと超音波カッターを使い分けて、手術の安全性・クオリティおよびスピードのバランスをとることが大切です。
まとめ
顔面骨格の骨切り・骨削り手術で用いられる、電動カッターと超音波カッターについて、その特徴や違いについて記載いたしました。
前項で記載した通り、それぞれのカッターの特性を活かして、両者をうまく使い分けながら、円滑に手術を進めていくことが大切です。
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