
上下顎セットバックは、上下左右の4番目の歯を抜歯し、前歯6本分の歯茎の骨を後ろに下げる骨格矯正手術です。この手術は、口ゴボ(口元の前突感)や出っ歯がお悩みで、骨格から改善したい方にとって有効な選択肢となります。
ただし、セットバック手術は一度行うと元に戻したり、やり直したりすることができません。そのため、結果にご満足いただけなかった場合、患者様が困る可能性があります。そのリスクを減らすため、手術前のシミュレーションが非常に重要です。
今回のコラムでは、銀座フェイスクリニックで行っているシミュレーションについてご紹介します。まずは、シミュレーション画像をご覧ください。

シミュレーションでは、CT検査や3D骨格模型で取得した骨格データをもとに、患者様ご自身の顔写真を使用して、上下顎セットバックのビフォーアフター予想画像を作成します。「私の場合、セットバックでどう変わるの?」を画像で確認いただくと分かりやすいと思います。
予想画像は、口元の下げ幅に応じて①〜③の3パターンをご用意します。変化が分かりやすいよう、Beforeの画像を薄い影で重ねています。
上下顎セットバックをおこなう場合、この3パターンを基準に、「どの程度の変化を希望するか」を相談します。この際、テストではないので、1つに絞る必要はありません。たとえば、「パターン②と③どちらも良いけど、どちらかというと②が好き」といった感想をお伝えいただくことが大切です。
セットバック手術は安全のため全身麻酔で行います。手術中は完全に眠っているため、その場での打ち合わせはできません。そのため、手術前にシミュレーション画像を活用し、執刀医(奥田DR)とお客様で完成イメージを共有します。
実際の症例写真と比較
シミュレーション画像(上段)と実際のビフォーアフター(下段)を比較してみましょう。
症例写真は、手術による変化の一例であり、全てのお客様に同等の効果をお約束できるものではありません。また、施術費用やリスクについては、当頁内に記載がございますのでご覧ください。

シミュレーション画像は、プログラムで作成した仮想の画像です。移動した骨格に対する皮膚のフィット力には個人差があるため、シミュレーション画像と全く同じ変化になるとは限りません。
それでも、上下顎セットバックによる「顔の変化のイメージ」や「希望する変化の程度」を術前に確認・相談するのに非常に有効なツールです。
口元の前突感や出っ歯にお悩みで、骨格レベルでの改善を希望される方は、ぜひ銀座フェイスクリニックにご相談ください。
上下顎セットバック|術後の経過・リスク
術後の腫れ
手術後は、手術部位に腫れが生じます。
- 腫れのピークは術後3日前後で、むくみを伴い一時的に強く感じることがあります。
- ピークを過ぎると、腫れは日ごとに徐々に軽減していきます。
- 術後1週間:マスクを着用すれば腫れはほぼ目立ちませんが、マスクなしでは分かる程度です。
- 術後2週間:マスクなしでも腫れはほとんど気にならなくなります。
- 術後1ヶ月:明らかな腫れは消失しますが、皮膚が骨格になじみきらず、たるみやぽっちゃり感を感じることがあります。
その後、2〜3ヶ月ほどかけて皮膚が骨格にフィットし、最終的な仕上がりとなります。
※皮膚のフィット力には個人差があり、まれにたるみが残る場合があります。
その際は、リフトアップ・脂肪吸引・脂肪溶解注射などの追加治療で対応可能です。
術後の痛み
痛みの程度は腫れの強さとほぼ比例します。
- 術後3日間は痛みのピークで、ややつらく感じることがありますが、処方する鎮痛剤でコントロール可能です。
- ピークを過ぎると痛みは徐々に軽減し、術後1〜2週間でほとんど気にならないレベルになります。
感覚低下
手術後、一時的に下顎から唇にかけて感覚が鈍くなることがあります。
- 感覚は時間の経過とともに回復し、平均で3ヶ月〜半年程度で日常生活に支障のないレベルになります。
- ただし、0.1〜1%程度の確率で感覚低下が残る可能性があります。
手術を検討される際は、こうしたリスクについても十分にご理解ください。
感染・血腫・縫合不全について
術後の合併症として、感染や血腫が約1%の確率で起こる可能性があります。
- 感染:手術部位に細菌が入り、化膿する状態
- 血腫:手術部位に血液が多量にたまる状態
これらが起こると、縫合不全(傷が開く)を生じる場合があります。
治療には内服薬に加え、創部の洗浄や膿・滲出液の排出処置が必要となることがあります。
その結果、ダウンタイムが延長したり、通院回数が増えることがあります。
※睡眠不足や栄養不足は感染・血腫のリスクを高めます。
術前・術後は十分な休養と栄養管理を心がけてください。
顔面神経麻痺
ごくまれに(約0.1%)、術後に顔面神経麻痺が生じることがあります。
顔面神経麻痺とは、左右どちらかの表情筋の動きが鈍くなり、表情に左右差が出る状態です。
発生した場合は、ビタミンB12製剤の内服と顔面リハビリを行いながら経過をみます。
回復までの期間は、平均で3ヶ月〜半年程度です。
上下顎セットバック|料金表
「モニター」とは、手術前後の経過写真を提供して頂ける患者様のことです。モニターでお受け頂けるか否かは、カウンセリング時に現在の状態を拝見してから判断させて頂きます。
手術にかかる総額は、下記①手術費用+②麻酔費用+③検査費用の合計金額です。(まず検査だけお受けになって、結果を見てから手術を受けるか否か決めることも可能です。)
①手術費用
| 上下顎 セットバック | 上下顎 セットバック +オトガイ形成 | |
|---|---|---|
| 通常価格 | 1,698,000円 (1,867,800円) | 1,898,000円 (2,087,800円) |
| 黒目隠し モニター | 1,498,000円 (1,647,800円) | 1,698,000円 (1,867,800円) |
| 全顔 モニター | 1,298,000円 (1,437,800円) | 1,498,000円 (1,647,800円) |
②麻酔費用
| 全身麻酔 | 200,000円 (220,000円) |
|---|
③検査費用
| CT検査 | 25,000円 (27,500円) |
|---|---|
| 3D骨格模型 | 35,000円 (38,500円) |
| 血液検査 | 15,000円 (16,500円) |
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