「チタンプレート(ピン)は将来的に抜去しないといけませんか?」
骨切り手術をご検討中の患者さまから、非常によくいただくご質問です。
結論からお伝えすると、基本的には抜去しなくても問題ありません。
今回は、チタンプレートを抜去しなくてもよい理由や、逆に抜去を検討するケースについて解説します。
チタンプレートは基本的に抜去不要です
骨切り手術で使用するチタンプレートやスクリューは、骨が適切な位置で癒合するまで固定する役割を担っています。
患者さまからは
- 異物が体に残るのが不安
- 将来的に悪影響はないのか
- 必ず抜去しなければならないのか
というご質問をいただきますが、現在では症状がなければそのまま残しておくことが一般的です。
チタンは医療現場で長年使われている安全性の高い金属です
チタンは生体適合性が非常に高く、
- 歯科インプラント
- 人工関節
- ペースメーカー
などにも広く使用されています。
体内では表面に安定した酸化被膜を形成するため腐食しにくく、長期間にわたって安定した状態を保つことができます。
材料工学的には、人間の寿命をはるかに超える期間安定して存在できると考えられています。
チタンは人間より長生きです
少し極端な表現かもしれませんが、
チタンは人間より長生きです。
そのため、特別な問題がなければ「チタンが劣化するから抜去が必要」という心配はほとんどありません。
どのような場合に抜去を検討するのでしょうか?
以下のような場合には、プレートやスクリューの抜去を検討することがあります。
- 術後感染が起きた場合
- プレート周囲に慢性的な炎症がある場合
- プレートが触れて気になる場合
- 患者さまご本人が抜去を希望される場合
- 虫歯や副鼻腔炎などから感染が波及した場合
ただし、これらは例外的なケースです。
多くの患者さまは、一生プレートが入っていることを意識することなく過ごされています。
抜去にも手術の負担があります
プレートを抜去するためには、再度手術が必要になります。
もちろん初回の骨切り手術よりは負担が小さいことが多いですが、
- 腫れ
- 痛み
- 感染リスク
などがゼロになるわけではありません。
そのため、
「異物だから抜く」のではなく、「抜くメリットがあるかどうか」で判断することが重要です。
まとめ
チタンプレート(ピン)は、基本的に抜去しなくても問題ありません。
チタンは医療現場で長年使用されている安全性の高い金属であり、特別なトラブルがなければ体内に残したままで大丈夫です。
感染や違和感などの問題がない限り、
「異物だから必ず抜かなければならない」というものではありませんので、ご安心ください。
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