最近、SNSなどでジュベルックの「しこり(遅発性結節)」について目にする機会が増えています。
患者様からも、
「ジャルプロスーパーハイドロとの違いは何ですか?」
というご質問をいただくことがあります。
まず最初にお伝えしたいのは、
本記事は「ジュベルックが危険な製剤である」とお伝えするものではありません。
どの製剤にもメリット・デメリットがあり、適切な製剤選択と注入技術が非常に重要です。
そのうえで、当院では安全性にも配慮した選択肢としてジャルプロスーパーハイドロを採用しています。
今回は、その理由を美容外科医の立場から詳しく解説いたします。
「肌育注射」でも製剤はまったく別物です
どちらも「肌育注射」と呼ばれますが、実際には成分も作用も大きく異なります。
| ジュベルック | ジャルプロスーパーハイドロ |
|---|---|
| PDLLA(ポリDL乳酸)+非架橋ヒアルロン酸 | 高分子・低分子の非架橋ヒアルロン酸+アミノ酸+ペプチド |
| コラーゲン刺激が主体 | 肌環境を整えながら自然なコラーゲン産生をサポート |
| 効果の持続が比較的長い | 自然な肌質改善 |
| 稀に遅発性結節(しこり)の報告あり | 現時点では遅発性結節はほとんど報告されていない |
つまり、
「肌育注射」という同じカテゴリーでも、中身はまったく異なる製剤なのです。
ジュベルックで「しこり」が話題になる理由
ジュベルックには、
PDLLA(ポリDL乳酸)
というコラーゲン生成を促す微粒子が含まれています。
このPDLLAは体内で徐々に分解されながら線維芽細胞を刺激し、自分自身のコラーゲン産生を促します。
そのため、高い肌育効果が期待できます。
一方で、このようなコラーゲン刺激用の微粒子を体内に留める製剤であることから、
- 注入量
- 注入層
- 注入方法
- 個人差
など様々な要因が重なり、
稀ではあるものの、中長期的な遅発性結節(しこり)が報告されています。
これはPDLLAという製剤の特性に加え、注入技術や患者様側の要因など複数の要素が関係すると考えられています。
ジャルプロスーパーハイドロとの最も大きな違い
ジャルプロスーパーハイドロには、
PDLLAやPLLAなどのコラーゲン刺激用の粒子は含まれていません。
主成分は
- 高分子・低分子の非架橋ヒアルロン酸
- 7種類のアミノ酸
- 3種類のペプチド
です。
これらが真皮環境を整え、線維芽細胞の働きをサポートすることで、自然な肌質改善を目指します。
つまり、
体内に長期間残るコラーゲン刺激用の粒子を含まないこと
が、ジュベルックとの最も大きな違いです。
ジャルプロでも「しこり」はできますか?
施術直後には、
- 腫れ
- むくみ
- 注入液による膨らみ
などにより、
触ると少し硬く感じることがあります。
しかし、これは施術後によくみられる一時的な変化であり、多くは数日から2週間程度で自然に改善します。
一方、
ジュベルックで話題となっているような中長期的な遅発性結節(しこり)は、現時点ではジャルプロスーパーハイドロではほとんど報告されていません。
もちろん、「絶対にゼロ」と断言することはできません。
しかし、製剤の構成や作用機序を考えると、両者は区別して考えるべきだと当院では考えています。
当院が行っている安全性への工夫
製剤選びだけではなく、
注入方法にも工夫を行っています。
一般的には片側6〜7か所程度で注入されることもありますが、
当院では片側約12か所へ細かく分散して注入しています。
一か所あたりの注入量を少なくすることで、
できるだけ製剤が均一に広がるよう心掛けています。
これは「しこりを防げる」と断言できるものではありませんが、
一か所に製剤が集中しないよう配慮した、当院独自の工夫の一つです。
術後の生活指導も重要です
施術後は、製剤が組織になじむまで過度な刺激を避けることが大切です。
当院では、
24時間以内
- メイク
- 半身浴・長風呂
- サウナ
- 岩盤浴
- 飲酒
- ジム・激しい運動
- ヨガなど血流が促進される運動
を控えていただいています。
また、
72時間以内
- お顔のマッサージ
- フェイシャルエステ
- 美顔器の使用
- 強い圧迫や摩擦
も避けていただいています。
こうした生活指導も、安全に治療を受けていただくための大切なポイントです。
当院がジャルプロスーパーハイドロを採用している理由
当院では、
「肌質改善」と「安全性」の両立を大切にしています。
ジュベルックは優れた製剤ですが、PDLLAというコラーゲン刺激用の粒子を用いるという特性上、稀ではあるものの遅発性結節が報告されていることも事実です。
一方、ジャルプロスーパーハイドロは、高分子・低分子の非架橋ヒアルロン酸、アミノ酸、ペプチドで構成されており、現時点ではジュベルックで問題となるような中長期的な遅発性結節はほとんど報告されていません。
もちろん、どの治療にもリスクはあります。
だからこそ当院では、
- 製剤選択
- 注入方法
- 術後指導
まで含めて、安全性に十分配慮した治療をご提供したいと考えています。
肌育注射をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
※本記事の内容は2026年8月時点の国内外の報告および当院の臨床経験に基づいています。今後、新たな知見が得られた場合には内容を適宜更新いたします。
関連ページ|ジャルプロスーパーハイドロ
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