当院がジャルプロスーパーハイドロを1ccシリンジに小分けして施術する理由
ジャルプロスーパーハイドロは、2.5cc入りの既製シリンジで供給されています。
そのため、多くのクリニックでは、既製シリンジのまま施術を行っています。
一方、当院では、患者様にご確認いただいたうえで、目の前でジャルプロスーパーハイドロを開封し、その場で既製の2.5ccシリンジから1ccシリンジへ薬剤を小分けしたうえで、2.5cc全量を使用して施術を行っています。
患者様の目の前で開封・小分けを行うことで、未開封の正規製剤を使用していること、そして2.5cc全量を使用していることを安心してご確認いただけます。
「そこまで手間をかける必要があるのですか?」
患者様から、そのようなご質問をいただくことがあります。
答えはシンプルです。
より丁寧に、より均一に、より精密な注入を行いたいから。
そのための工夫が、1ccシリンジへの小分けです。
当院では、より細かく、より均一に注入しています
ジャルプロスーパーハイドロは、一般的には片側7か所前後(両側合計14か所前後)に分けて注入されることが多く、1か所あたりの注入量はおよそ0.2cc前後が目安となります。
一方、当院では、片側12か所(両側合計24か所)へ細かく分けて注入しています。1か所あたりの注入量は約0.1ccを目安とし、目の周囲なども含めてできるだけ細かく均一に配置することで、有効成分を治療したい範囲へより均一に届けられるよう工夫しています。
どちらも使用する薬剤は2.5cc全量であることに変わりはありません。
このような注入方法では、少量の薬剤を何度も正確に注入する必要があります。
そこで当院では、既製の2.5ccシリンジをそのまま使用するのではなく、あえて1ccシリンジへ小分けして施術を行っています。
なぜ1ccシリンジなのか?
その理由は、物理学でも説明できます。
シリンジ(注射器)を押すために必要な力は、
必要な力 = 必要な圧力 × プランジャー(押し子)の断面積
で表されます。
同じ薬剤を、同じ針から、同じ速度で注入する場合、薬剤を押し出すために必要な圧力はほぼ同じです。
つまり、プランジャーの断面積が小さいシリンジほど、必要な力は小さくなります。
押す力が小さくて済むということは、それだけプランジャーを細かくコントロールしやすくなるということでもあります。
これは、医師が楽をするためではありません。
むしろ、少ない力で滑らかにプランジャーを動かせることで、少量の薬剤を、狙った位置へ、狙った量だけ、より繊細に注入しやすくなります。
つまり、当院が1ccシリンジを採用している目的は、施術を効率化するためではなく、24か所へ細かく分けて、できるだけ均一に注入するという設計を実現するためなのです。
「広がる薬剤」だからこそ、最初の配置が大切
ジャルプロスーパーハイドロは、注射した部位から有効成分が周囲へ拡散し、肌全体のハリや弾力、肌質の改善を目指す製剤です。
そのため当院では、
「後から広がるのであれば、最初から細かく均一に配置した方が、ターゲットとなる範囲全体へバランスよく有効成分を届けられるのではないか」
という考え方で注入しています。
もちろん、これはメーカーが定めた注入法ではなく、当院がこれまでの経験をもとに採用している方法です。
一度に多くの量を少ないポイントへ注入するよりも、少量ずつ多くのポイントへ配置する方が、より均一な分布が期待できると考えています。
手間もコストも増えます。それでも、この方法を選びます。
1ccシリンジへ小分けするためには、
・新しいシリンジを準備すること
・無菌的に薬剤を移し替えること
・患者様の目の前で開封・小分けを行うこと
など、既製シリンジをそのまま使用するよりも時間も手間もかかります。
決して効率のよい方法ではありません。
それでも当院がこの方法を続けているのは、
患者様にとって、より丁寧で、より精密な施術につながると考えているからです。
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私が大切にしていること
私は、手術でも注射でも、「上達するための裏技」はないと思っています。
特別な才能や、魔法のようなテクニックがあるわけではありません。
本当に大切なのは、基礎を徹底することです。
私が好きな言葉に、「凡事徹底(ぼんじてってい)」があります。
A:当たり前のことを
B:ばかみたいに
C:ちゃんとやる。
今回ご紹介した1ccシリンジへの小分けも、その一つです。
特別な技術が必要なわけではありません。
やろうと決めれば、誰でもできます。
しかし、時間も手間もコストもかかるため、それを毎回、すべての患者様に対して続けることは簡単ではありません。
それでも、患者様にとって少しでも良い方法だと思えば、そのひと手間を惜しまない。
それが、私たちの診療に対する基本姿勢です。
この考え方は、ジャルプロスーパーハイドロだけに限ったことではありません。
当院は上下顎セットバックやVライン形成などの骨切り手術を専門としていますが、手術でも、ヒアルロン酸注入でも、ボツリヌストキシン注射でも、すべての施術に同じ姿勢で向き合っています。
患者様から見れば気付かれないような小さな工夫かもしれません。
しかし、そのような見えない部分へのこだわりの積み重ねが、安全性や仕上がりの質につながると、私は信じています。
これからも銀座フェイスクリニックは、一つひとつの施術に真摯に向き合い、患者様にとって最善と思える方法を愚直に積み重ねてまいります。
銀座フェイスクリニックの特徴

銀座フェイスクリニックでは、患者様一人ひとりの美しさを大切に、丁寧なカウンセリングと安心の施術を提供しています。院長は外科医として25年の経験を持ち、クリニックは11年間、女性の輪郭や小顔に関するご相談を多く受けてきました(2026年7月現在)。院長が直接カウンセリングを行い、患者様のご希望に合わせた施術を分かりやすくご説明します。安心してご検討いただけるよう心がけておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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