下顎骨も、他の骨と同じように、硬い「皮質骨(外板)」と、その内側にある「髄質」から構成されています。
下顎骨のエラを小さくする手術では、この「外板」に対して大きく分けて、
① 外板をまるごと取り外す「外板切除」
② 外板を削って薄くする「外板削り」
という2つのアプローチがあります。
一見すると似た操作ですが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
① 外板切除
皮質骨(外板)に切り込みを入れ、チョコレートの板をパコンと外すように、外板をまるごと取り外してしまう操作です。
外板をまるごと除去するため、正面から見たときの下顎骨の厚みを、より大きく減少させられる可能性があります。
一方で、外板を除去することで、その内側にある髄質が広く露出することになります。
そのため、外板削りと比較すると、出血や術後の腫れ、感覚麻痺などに関して不利になる可能性があります。
また、将来的に両顎手術(Le Fort I型骨切り+SSRO)を受ける場合には、下顎骨の外側の骨形態が変化していることで、手術操作がやや難しくなる可能性もあります。
② 外板削り
一方、外板をまるごと取り外してしまうのではなく、髄質が露出するぎりぎりのところまで、外板を丁寧に削って薄くする方法が「外板削り」です。
イメージとしては、外板を完全に取り除くのではなく、薄皮一枚を残すようにして骨を薄くしていく操作です。
外板切除と比較すると、髄質を広く露出させずに済むため、出血や術後の腫れ、感覚麻痺などを抑えられる可能性があることがメリットです。
一方で、外板を一枚まるごと取り外す外板切除と比較すると、正面から見たときの骨の厚みを薄くする効果には限界があります。
また、骨を薄く残すためには、骨の厚みを確認しながら丁寧に削っていく必要があり、外板切除よりも手間のかかる操作になります。
では、外板切除と外板削り、どちらを選択すべきなのか?
これは、患者様の骨の形態やご希望によってケースバイケースです。
たとえば、以下のようなケースでは外板切除を検討することがあります。
◾️ 外板に十分な厚みがある
◾️ 正面から見たときの骨の厚みを、できるだけ減少させたい
◾️ そのために、術後の腫れや感覚麻痺などのリスクが高くなる可能性をご了承いただける
逆に、**「できるだけリスクを抑えながら、必要十分な骨の厚みを減らしたい」**という場合には、外板削りが適していることがあります。
私自身は、基本的に「外板削り」を選択しています
私(奥田)自身の方針としては、基本的には外板削りを選択しています。
その理由のひとつは、
「外板をまるごと切除すれば、正面から見た顔が劇的に細くなる」
というわけではないからです。
下顎骨の厚みを減らすことには、もちろん小顔効果があります。
しかし、正面から見たときのフェイスラインは、骨だけで決まっているわけではありません。
皮下脂肪や咬筋など、さまざまな組織が関係しています。
そのため、より分かりやすい小顔効果を得るためには、骨切り手術だけではなく、必要に応じて同時の脂肪吸引や、手術前後のエラボトックスなどを組み合わせることが重要だと考えています。
そうした考えから、私は基本的には外板削りをおこない、外板をまるごと取り外す必要性が高いケースや、ご希望があるケースでは、カスタムの操作として外板切除を選択するという方針にしています。
「どちらが優れている」という単純な話ではありません。
骨の厚み、ご希望になる小顔効果、神経との位置関係、将来的な両顎手術の可能性などを総合的に考えて、適切な方法を選択することが大切です。
銀座フェイスクリニックの特徴

銀座フェイスクリニックでは、患者様一人ひとりの美しさを大切に、丁寧なカウンセリングと安心の施術を提供しています。院長は外科医として25年の経験を持ち、クリニックは11年間、女性の輪郭や小顔に関するご相談を多く受けてきました(2026年9月現在)。院長が直接カウンセリングを行い、患者様のご希望に合わせた施術を分かりやすくご説明します。安心してご検討いただけるよう心がけておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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