お口元のこんもり感(上下顎前突)に対して「上下顎セットバック手術」を行った症例のBefore→Afterをご覧いただきます。
今回のコラムでは、術前シュミレーションや、術後の口腔内の様子、経過やリスクについても詳しく説明します。
上下顎セットバック|術前シュミレーション
上下顎セットバック手術をおこなう場合、まず術前に「頭部CT検査」および「血液検査」をおこないます。
同時にお顔の写真を撮影して、CTデータをもとに「術前シュミレーション」を行います。
シュミレーションを行うと、手術によってお顔がどのように変化するか、イメージしやすくなります。
また、何パターンかご覧いただいて、お客様がどの程度の変化を希望なさるか知ることができます。
こちらのお客様の場合は、上記写真の「パターン①と②の間くらいの変化」をご希望なさいました。
上下顎セットバック|症例写真
それでは、実際のBefore→Afterをご覧ください。
上下顎セットバック手術でお口元が後方に下がることにより、
◼Eラインが整った様子(鼻先→唇→顎先が一直線上に並んだ状態)
◼口角が上がってみえる様子
◼オトガイ筋の梅干しジワが改善した様子
などにご着目ください。
症例写真は、手術による変化の一例であり、全てのお客様に同等の効果をお約束できるものではありません。
また、施術費用やリスクについては、当頁内に記載がございますのでご覧ください。
上下セットバック|術前→術後2ヶ月目(正面)
上下セットバック|術前→術後2ヶ月目(側面)
上下セットバック|術前→術後2ヶ月目(斜め)
上下顎セットバック|口腔内の様子
上下セットバックは、上下左右の4番目を抜歯して、前歯6本分の歯茎の骨を後ろに下げる手術です。
歯茎の骨を動かす際に、前歯6本の歯並びも変わってしまいますので、術後3ヶ月ほど経過して骨が固まってきたら、仕上げの審美歯科治療が必須となります。
審美歯科治療では、前歯6本分の歯並びや上下の位置関係を整えるとともに、抜歯した4番のスペース(上下左右の4箇所)を埋めていきます。
歯の形や大きさが自由に変えられる点において、セラミッククラウン(差し歯)での治療が推奨されますが、お客様のご希望や状態によってはワイヤー矯正やインビザラインも視野に入れることができます。
上下セットバック後の歯科治療は技術と経験を要しますので、当院と提携している歯科へご紹介をさせて頂きます。
なお、5番目以降の奥歯は術後も噛み合わせが保たれますので、奥歯で噛むようにして頂ければ、術後早期から食事をとることが可能です。
上下顎セットバック|術後の経過・リスク

当院では、メリットだけでなく、リスクもしっかりお伝えしています。
術後の腫れ
上下セットバック術後には、しばらくの間、手術部位(お口周り)が腫れてしまいます。
腫れのピークは術後3日間くらいで、その間は腫れが軽快することはありません。
むしろ浮腫みなども伴って、やや腫れが増えて見えることも珍しくありません。
ピークを過ぎると、日毎に腫れは落ち着いていきます。
術後1週目には、マスクをすれば問題なく隠せる程度には改善します。
術後1週目では、まだまだマスクをしないと腫れが目立つでしょう。
術後2週間が経つと、マスクを外しても、ほとんど腫れは目立たなくなります。
その後、2~3ヶ月かけて、小さくなった骨格に少しずつ皮膚がフィットしていきます。
ただし、フィット力には個人差があるため、術後のたるみが気になってしまうことがあります。
たるみが残った場合には、リフトアップ・脂肪吸引・脂肪溶解注射などで治療します。
術後の痛み
痛みの程度は、腫れの大きさとほぼ比例しますので、最初の3日間くらいはややしんどいかと思います。(鎮痛剤を処方いたしますので、そちらで凌いでください。)
3日間くらいのピークを過ぎると、日毎に少しずつ痛みは軽快し、術後2週間くらい経つと、ほとんど気にならないレベルに落ち着きます。
感覚低下
上下セットバック術後には、しばらくの間、手術操作の範囲(前歯・歯茎・唇・頬や口周り)の感覚が低下します。
感覚低下は、術後日が経つにつれて少しずつ回復して、平均3ヶ月〜半年ほどかけてほとんど気にならないレベルにおさまります。
感染・血腫・縫合不全について
上下セットバック術後のリスクとして、手術部位の感染や血腫が発生する可能性があります。(1%未満)
感染とは手術部位に細菌が入り込んで化膿してしまうことであり、血腫とは手術部位に自然吸収される許容範囲を超えて血液が溜まってしまうことです。
感染や血腫が発生すると、通常(約2週間)よりも腫れが長引いてしまったり、診察のために通院する日数が増えたりします。
いずれの場合も、軽度であればお薬を飲んで頂きながら経過を見ているうちに軽快しますが、程度が強かったり長引いたりすると、お傷が開いてしまう可能性があります。
そのようにお傷が開いてしまうことを縫合不全(ほうごうふぜん)と言います。
縫合不全を来たした場合は、お傷の洗浄などをしないと回復しないことがあり、さらに通院日数が増えてしまいます。
睡眠不足や栄養不足などがあると抵抗力が弱り、感染や血腫などが発生しやすくなりますので、術後はしっかり休養をとるように努めましょう。
顔面神経麻痺
ごく稀に(0.1%未満)、術後に顔面神経麻痺をきたす可能性があります。
顔面神経麻痺とは、左右どちらかの表情筋の動きが鈍くなってしまい、そのため表情の左右差が出ている状態です。
発生した場合の治療方法は、ビタミンB12製剤およびATP製剤の内服と、お顔を動かすリハビリです。
回復までの期間は、平均3ヶ月〜9ヶ月くらいかかります。
上下顎セットバック|まとめ
今回のコラムでは、お口元の前突(こんもり感)に対して、「上下顎セットバック(ASO: anterior segmental osteotomy)」を行なった症例の Before→After をご覧いただきました。
術前シュミレーションの様子や、術後の腫れや口腔内の様子についてもご紹介させて頂きました。
骨削り手術を検討する場合には、まず正しい知識を得ることが大切です。
銀座フェイスクリニックでは、お客様に向いていない手術を無理に勧めることは一切ありませんので、安心してご来院ください。
むしろ、お客様に向いていない場合は手術をお断りすることもありますので、予めご了承ください。
無料カウンセリングでは、手術の方法やメリットだけでなく、リスクやデメリットについてもしっかりご説明させて頂きます。
カウンセリングの結果、手術を希望なさる場合には、術前検査をセッティングします。
術前検査のデータをもとにシュミレーションを行なって、手術の方針を決めます。
今回のケースの場合、お客様はシュミレーション①と②の中間くらいの変化を希望なさいました。
手前味噌ながら、ほぼほぼお客様の希望通りに仕上げることが出来たのはないか、と思っています。
輪郭(フェイスライン)のお悩みがあって、骨格レベルでの改善を希望なさるお客様は、銀座フェイスクリニックへお越しください。
全てのお客様のお力になれるなどと豪語はいたしませんが、もしかしたら、あなたのお力になれるかもしれません。
上下顎セットバック|価格表(税別)
「モニター」とは、手術前後の経過写真を提供して頂けるお客様のことです。
モニターでお受け頂けるか否かは、現在の状態を拝見してから判断させて頂きます。
通常価格 | 1,698,000円 |
---|---|
目隠しモニター | 1,298,000円 |
全顔モニター | 1,098,000円 |
全身麻酔 (必須) |
150,000円 |
術前検査 (必須) |
CT
30,000円 血液検査
15,000円 |
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