「骨切り手術と顔の脂肪吸引を同時におこなうと、腫れがひどくなるのではないですか?」
このようなご質問をいただくことがあります。
骨切り手術は、骨を切ったり、周囲の組織を剥離したりするため、術後の腫れが生じる手術です。
そこに頬やジョールファットの脂肪吸引まで加えるとなると、腫れがさらに強くなるのではないかと心配されるのも自然なことだと思います。
今回は、骨切り手術と顔の脂肪吸引を同時におこなうことによって、術後の腫れがどのように変化するのか、私自身の臨床経験をもとに解説します。
1.骨切り手術と脂肪吸引を同時におこなうと、腫れは強くなる?
結論から申し上げると、私自身の臨床経験では、骨切り手術に顔の脂肪吸引を併用したからといって、必ずしも腫れが強くなるという印象はありません。
むしろ、骨切り手術と脂肪吸引を同時におこなった症例で、腫れや内出血が比較的軽く感じられることもあります。
ただし、これはあくまで私自身の経験に基づく印象です。
脂肪吸引を併用すると腫れが軽くなる、あるいは腫れが増えないということが、医学的に確立されているわけではありません。
術後の腫れ方は、手術の内容や範囲、出血量、患者様ごとの体質など、さまざまな要因によって変わります。
そのため、脂肪吸引を併用するかどうかは、腫れだけで判断するのではなく、輪郭全体のバランスや手術の適応を考慮して決めることが大切です。
2.なぜ脂肪吸引を併用しても、腫れが大きく増えるとは限らないのか?
私が考えている理由は、大きく2つあります。
① 骨切り手術そのものが、術後の腫れに大きく関係するため
骨切り手術では、骨を切る操作に加え、骨の周囲にある組織を剥離する操作などがおこなわれます。
そのため、術後にはある程度の腫れが生じます。
このような手術に顔の脂肪吸引を追加した場合、腫れが単純に足し算のように増えるとは限らないのではないかと、私は考えています。
もちろん、脂肪吸引を追加することによる組織への負担がなくなるわけではありません。吸引する部位や範囲によっても、術後の状態は変わります。
② 脂肪吸引で使用するチュメセント液が、出血に影響している可能性
脂肪吸引では、通常、局所麻酔薬や血管収縮薬などを含むチュメセント液を皮下に注入してから、脂肪を吸引します。
このうち、血管収縮薬であるエピネフリンには、血管を収縮させる作用があります。
そのため、骨切り手術と脂肪吸引を同時におこなう場合、チュメセント液による血管収縮が、出血や内出血の程度に何らかの影響を与えている可能性があるのではないかと考えています。
ただし、これも私自身が臨床経験から感じていることです。併用によって出血や腫れが軽減することを直接証明するものではありません。
3.骨切り手術では、骨だけでなく脂肪も考慮することが大切
顔の輪郭は、骨の形だけで決まるわけではありません。
骨の上にある筋肉や脂肪などの軟部組織も、フェイスラインや顔の幅、口元から顎にかけての印象に関係しています。
例えば、骨格的に口元が突出している方では、上下顎セットバックによって口元を後退させることが、輪郭を整えるうえで重要になります。
一方で、頬や口元の横に脂肪によるボリュームがある場合には、骨格を整えるだけでは、正面から見たフェイスラインのもたつきが十分に改善しないこともあります。
このような場合には、骨格に対する手術と脂肪吸引を組み合わせることで、骨格と軟部組織の両面から輪郭を整えることを検討します。
ただし、すべての患者様に脂肪吸引が必要というわけではありません。脂肪の量や位置、皮膚の状態などを確認したうえで、適応を判断します。
4.上下顎セットバック+オトガイ前方移動+脂肪吸引の症例

実際に、上下顎セットバックとオトガイ前方移動に加え、頬およびジョールファットの脂肪吸引を同時におこなった症例をご紹介します。
こちらの症例では、上下顎セットバックによって口元の骨格を後退させるとともに、オトガイ前方移動によって顎先の位置を調整し、さらに頬とジョールファットの脂肪吸引を併用しています。
上記のページに、手術前から術後3ヶ月までの経過写真を掲載しています。
術直後から時間の経過とともに、正面および側面の輪郭がどのように変化していくのかをご覧いただけます。
なお、骨切り手術と脂肪吸引を同時におこなった場合でも、術後の腫れ方や回復の速度には個人差があります。症例写真はあくまで一例であり、同じような経過や仕上がりをすべての患者様にお約束するものではありません。
5.骨切り手術後の腫れは、時間の経過とともに変化する
骨切り手術後は、手術直後の腫れだけでなく、その後の経過を含めて考えることが大切です。
一般的に、術後2〜3日頃に腫れが目立ちやすく、その後、時間の経過とともに徐々に落ち着いていきます。
ただし、腫れのピークや改善の速度には個人差があり、手術内容によっても異なります。
また、見た目の大きな腫れが落ち着いた後も、皮膚や皮下組織の硬さ、むくみなどが残る場合があります。
そのため、術後早期の写真だけで最終的な仕上がりを判断することはできません。
術後の経過については、ほかの患者様の写真と単純に比較するのではなく、ご自身の回復状況を診察で確認しながら、時間をかけて見守っていただくことが大切です。
6.まとめ|脂肪吸引の併用は、腫れだけでなく輪郭全体で考える
骨切り手術と顔の脂肪吸引を同時におこなったからといって、必ずしも腫れが大きく増えるとは限りません。私自身の臨床経験では、併用したからといって、とりたてて腫れが強くなるという印象はありません。
一方で、脂肪吸引を併用すれば腫れが軽くなると断言できるわけでもありません。
大切なのは、骨格と軟部組織の状態をそれぞれ評価し、患者様に適した手術計画を立てることです。
銀座フェイスクリニックでは、骨格だけでなく、脂肪などの軟部組織も考慮しながら、輪郭全体のバランスを整えることを目指しています。
骨切り手術と脂肪吸引の併用についてご不安やご質問がございましたら、カウンセリングでご相談ください。
銀座フェイスクリニックの特徴

銀座フェイスクリニックでは、患者様一人ひとりの美しさを大切に、丁寧なカウンセリングと安心の施術を提供しています。院長は外科医として25年の経験を持ち、クリニックは11年間、女性の輪郭や小顔に関するご相談を多く受けてきました(2026年10月現在)。院長が直接カウンセリングを行い、患者様のご希望に合わせた施術を分かりやすくご説明します。安心してご検討いただけるよう心がけておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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