骨切り手術後、唇はいつから動かしていい?|唇の運動と開口訓練

骨切り手術後に唇はいつから動かして良いか ブログ

骨切り手術の後は、

「なるべく顔を動かさない方がいいのでは?」

と思われる方も多いと思います。

特に手術直後は腫れも強く、口を動かすこと自体が怖く感じるかもしれません。

しかし、骨切り手術後の「唇の運動」と「開口訓練」は、分けて考えた方がよいと私は考えています。

今回は、当院(銀座フェイスクリニック)で行っている術後の唇の運動についてご説明します。

手術直後は、テーピングで手術部位を固定しています

当院(銀座フェイスクリニック)では、骨切り手術後48〜72時間(Day 2〜3頃まで)、手術部位のテーピング固定を行っています。

テーピングには、腫れを抑えることに加えて、手術部位が必要以上に動いてしまうことを抑えるという目的もあります。

そのため、この時期に患者様ご自身が、

「できるだけ唇を動かさないようにしなければ」

と意識して、口元を固めて過ごす必要はありません。

テーピングをしている状態で、普段どおりに過ごしていただければ大丈夫です。

もちろん、無理に口を大きく動かしたり、手術部位に負担をかけたりすることは避けてください。

テーピングを解除したら、唇は少しずつ動かしていきます

当院では、術後2〜3日目の診察でテーピング固定を解除します。

その際に、出血や感染などの問題がなく、術後経過に問題がなければ、ここから少しずつ唇を動かすことをおすすめしています。

唇の運動(lip exercise)として、当院では例えば、

  • アヒル口運動
    「うー」の形に唇を突き出す
  • 唇を少し膨らませて、軽くうがいをする

などをおすすめしています。

いずれも、無理に力を入れたり、大きく口を開けたりする必要はありません。

痛みのない範囲で、唇を意識して動かすことがポイントです。

「唇を動かすこと」と「開口訓練」は違います

ここは、術後の患者様にぜひ知っておいていただきたいところです。

「唇を動かすこと」と、

「口を大きく開ける」

という開口訓練は、同じものではありません。

唇を動かす運動では、主に唇や口元の筋肉を動かします。

一方、開口訓練(mouth-opening exercise)では、下顎を動かして、口を開ける動作を行います。

骨切り手術後は、骨を切って移動させ、術式によってはプレートなどで固定しています。

そのため、

「早く口が開くように、どんどん開口訓練をしましょう」

と焦ってはいけません。

開口訓練を始める時期や方法については、術後の状態を診察したうえで個別に判断します。

詳しくは、術後検診の際にご確認ください。

「早くから動かす」と「無理に動かす」は別です

術後は安静にしておくことも大切です。

しかし、

「安静=顔をまったく動かさない」

ということでもありません。

手術直後はテーピングによって必要以上の動きを抑え、その後、術後の状態を確認したうえで、動かしてよい部分は少しずつ動かしていく。

一方で、まだ負担をかけるべきではない動きについては、無理をしない。

私は、この区別が大切だと考えています。

術後2〜3日目の診察で確認してから

当院では、術後2〜3日目頃に一度診察を行います。

そこで、

  • 腫れの状態
  • 出血や感染の有無
  • 傷の状態
  • 咬み合わせ
  • 口元の動き
  • 全身状態

などを確認します。

そのうえで問題がなければ、

「ここからは、痛くない範囲で唇を少しずつ動かしてください」

とお伝えしています。

ただし、これは「大きく口を開けてください」という意味ではありません。

唇の運動と開口訓練は、別々に考えています。

骨切り手術後は、術後の時期によって「やってよいこと」と「まだ控えた方がよいこと」が変わります。

自己判断で一気に運動量を増やすのではなく、その時点の状態に合わせて少しずつ戻していくことが大切です。

よくあるご質問

Q. 術後すぐは、唇をできるだけ動かさない方がいいですか?

A. 当院では術後48〜72時間(Day 2〜3頃まで)テーピング固定を行っています。この期間は、テーピングによって適度に可動域が制限されますので、患者様ご自身が意識して唇を動かさないようにする必要はありません。テーピングをしながら、動かせる範囲で唇を動かして頂いて大丈夫です。

Q. 唇の運動をすると、口を大きく開けることになりますか?

A. いいえ。唇の運動(lip-exercise)と開口訓練(mouth-opening-exrecise)は別のものです。術後早期におすすめしているのは、唇を「うー」の形に突き出すなど、唇を動かす運動です。大きく口を開ける開口訓練については、術後の状態を確認したうえで個別にご案内します。

Q. 自宅で積極的に開口訓練をしてもいいですか?

A. 開口訓練(mouth-opening-exrecise)を始める時期や方法は、術式や術後の状態によって異なります。自己判断で無理に行わず、術後検診の際にご確認ください。


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