オトガイ形成（前方移動・短縮・幅寄せなど）

オトガイとは？

下顎骨の顎先部分がオトガイです。

下顎骨のうち顎先部分を【オトガイ】といいます。

いきなりですが質問です。
①頬骨
②エラ
③オトガイ
のうち、【人間にしかないパーツ】はどれだと思いますか？

答えは、③オトガイです。 オトガイ隆起は、他の動物にはない人間に特有の構造です。

チンパンジーやゴリラの骨格を見てみると、頬骨やエラはありますが、オトガイはありません。

諸説ありますが、人間が言語を話すようになってオトガイが発達するようになった、と言われています。（そのため、新生児はまだオトガイが発達していません。）

即ち、オトガイは人を人たらしめているパーツであり、輪郭手術において最も重要なパーツです。

韓国ドラマを見ていると、どの女優さんも顎先（オトガイ）のかたちがきれいですよね。

「輪郭美人はオトガイ美人」「オトガイ美人は輪郭美人」。

オトガイ形成はきれいな輪郭づくりの基本です。

輪郭を綺麗にしたい方々は、とことんオトガイにこだわりましょう。

ミニVラインと呼ばれることもあります。

クリニックによっては、オトガイ形成を【ミニVライン形成】と呼ぶこともあります。

これはオトガイ〜エラまで下顎骨のボトムラインを全体的にととのえる【Vライン形成】と比較して、顎先だけをミニマムで整えるという意味があります。

基本操作とカスタム操作

オトガイのかたちは人それぞれ異なるため、誰にでもおこなう【基本操作】と、お一人お一人に合わせておこなう【カスタム操作】があります。

基本操作にプラスして、どのようなカスタム操作を加えるかは、検査（CT/3D骨格模型）で採寸したデータをもとにシミュレーションをおこなってご相談します。

シミュレーションとは、ご自分のお写真をつかって、ビフォーアフターの予想画像をつくる作業です。

銀座フェイスクリニックのオトガイ形成は、ベルトコンベアのように流れ作業でおこなわず、お一人お一人に合わせて必要な操作をおこなうカスタマイズ手術です。

オトガイ形成の【基本操作】と【カスタム操作】

オトガイ形成には、誰にでもおこなう【基本操作】と、お一人お一人のかたちに合わせておこなう【カスタム操作】があります。

基本操作（オトガイ形成）

オトガイ削り

オトガイ形成の【基本操作】は、お傷をひらいて、オトガイ骨を全体的に削る作業です。

CT検査/3D骨格模型/シミュレーションの結果をみて、下記のうち必要な【カスタム操作】を加えます。

カスタム操作（オトガイ形成）

①逆V字骨切り

オトガイ【逆V字骨切り】とは、その名が示す通り、Vの字をひっくり返したようなラインでオトガイ骨をカットして、顎先を前方に移動する手術です。

骨片を前方へスライド移動させるときに、斜め前方向へ動くため、顎が短く見えるような効果に期待できます。

東洋人は、骨格的に口元で前突しているケースがおおく、そのため顎先（オトガイ）が後退してみえることが多いです。

顎先を少し前に出すことによって、横顔（Eライン）・正面顔（Vライン）ともに綺麗になります。

②逆V字骨切り+中抜き1方向（幅寄せ）：垂直骨切り

カスタム操作【逆V字骨切り+中抜き1方向（幅寄せ）】は、別名【垂直骨切り】とも呼ばれます。

逆V字骨切り（前方移動 or 後方移動）と同時に、オトガイを垂直方向に中抜き（上図の赤色部分）することによって、オトガイの横幅を減らす手術方法です。

個人差がありますが、最大16mmまでの中抜き（幅寄せ）が可能です。中抜きによって生じる段差（上図のピンク部分）は削りとります。

カットした骨を固定する時には、【チタン】という金属でつくられた留め具を使用します。

チタンは生体内での安定性が高い金属ですので、歯が抜けてしまったときのインプラント治療や、人工関節、さらには脳動脈瘤の外科手術にも使われています。

チタンは、生体内で錆びたり腐ったりする心配がないため、基本的に抜去する必要はありません。（チタンに関する詳細は、こちらのコラムをご覧ください。）

③逆V字骨切り+中抜き1方向（短縮）：水平骨切り

カスタム操作【逆V字骨切り+中抜き1方向（短縮）】は、別名【水平骨切り】とも呼ばれます。

逆V字骨切り（前方移動 or 後方移動）と同時に、オトガイを水平方向に中抜き（上図の赤色部分）することによって、オトガイの長さを短縮する手術方法です。

個人差がありますが、最大で10mmほどの中抜き（短縮）が可能です。中抜きによって生じる段差（上図のピンク部分）は削りとります。

水平骨切りと同様に、カットした骨はチタンプレートで固定します。

④逆V字骨切り+中抜き2方向（幅寄せ+短縮）：T字骨切り

カスタム操作【逆V字骨切り+中抜き2方向（幅寄せ+短縮）】は、別名【T字骨切り（垂直+水平骨切り）】とも呼ばれます。

逆V字骨切り（前方移動 or 後方移動）と同時に、オトガイを垂直方向かつ水平方向の2方向で中抜き（上図の赤色部分）することによって、オトガイの横幅と長さを短縮する手術方法です。

中抜きによって生じる段差（上図のピンク部分）は削りとります。

症例写真

オトガイ形成は単独でおこなうことも出来ますが、エラ・頬骨などと組み合わせておこなわれることも多いです。

輪郭3点手術（オトガイ+エラ+頬骨）

オトガイは【逆V字骨切り】による前方移動をおこなっています。

＊ 当症例の詳細はこちら。

オトガイ形成（短縮+前方移動）

クアドラート法によるオトガイ中抜き（短縮）および前方移動をおこなった症例です。

＊ 当症例の詳細はこちら。

輪郭2点手術（オトガイ+頬骨）

オトガイは【逆V字骨切り】による中抜き（幅寄せ）をおこなっています。

＊ 当症例の詳細はこちら。

オトガイ形成（中抜き1方向）

オトガイ逆V字骨切りによる中抜き（短縮）をおこないました。

＊ 当症例の詳細はこちら。

オトガイ形成（中抜き2方向：T字骨切り）

オトガイ逆V字骨切りによる中抜き（短縮および幅寄せ）をおこなっています。

当院オトガイ形成の特徴

▪️輪郭骨切り数3,000件超の奥田院長が、カウンセリング・手術・アフタフォローまで、一貫して担当させて頂きます。

▪️銀座フェイスクリニックのオトガイ形成は、ベルトコンベアのような流れ作業はなく、お一人お一人に合わせて必要な操作をおこなうカスタマイズ手術です。

▪️手術のご依頼をいただくと、その時間帯は他のご予約をストップして、全スタッフが手術に集中します。

▪️電動カッターと超音波カッターを部位によって使い分けて、丁寧に骨をカットいたします。
（電動カッターや超音波カッターに関する詳細は、こちらのコラムをご覧ください。）

顎削り手術｜術後の経過・リスク

術後の腫れ

顎削り手術後には、しばらくの間、手術部位を中心に強い腫れが発生します。

腫れのピークは術後3日間くらいで、その間は腫れが軽快することなく、むしろ浮腫みなども伴ってやや腫れが増えて見えることも珍しくありません。

ピークを過ぎると、日毎に腫れは落ち着いていきます。

術後1週目だと、マスクをすれば隠せる程度に改善します。

ただし、まだまだマスクをしないと腫れが目立ちます。

術後2週間くらい経過すると、マスクを外しても、ほとんど腫れは目立たなくなります。

その後、小さくなった骨格めがけて、2~3ヶ月くらいかけて少しずつ皮膚がフィットして、完成に近づいていきます。

ただし、フィット力には個人差があるため、うまくフィットしない場合はたるみが残る可能性があります。

たるみが残った場合には、リフトアップ・脂肪吸引・脂肪溶解注射などで治療します。

術後の痛み

痛みの程度は、腫れの大きさとほぼ比例しますので、最初の3日間くらいはややしんどいかと思います。（鎮痛剤を処方いたしますので、そちらで凌いでください。）

3日間くらいのピークを過ぎると、日毎に少しずつ痛みは軽快し、術後2週間くらい経つと、ほとんど気にならないレベルに落ち着きます。

感覚低下

顎削り術後には、しばらくの間、下顎〜唇にかけて感覚が低下します。

感覚低下は、術後日が経つにつれて少しずつ回復して、平均3ヶ月〜半年ほどかけてほとんど気にならないレベルに軽快します。

感染・血腫・縫合不全

顎削り術後のリスクとして、手術部位の感染や血腫が発生する可能性があります。（1%程度）

感染とは手術部位に細菌が入り込んで化膿してしまうことであり、血腫とは手術部位に自然吸収される許容範囲を超えて血液が溜まってしまうことです。

感染や血腫が発生すると、通常（約2週間）よりも腫れが長引いてしまったり、診察のために通院する日数が増えたりします。

いずれの場合も、軽度であればお薬を飲んで頂きながら経過を見ているうちに軽快しますが、程度が強かったり長引いたりすると、お傷が開いてしまう可能性があります。

そのようにお傷が開いてしまうことを縫合不全（ほうごうふぜん）と言います。

縫合不全を来たした場合は、お傷の洗浄などをしないと回復しないことがあり、さらに通院日数が増えてしまいます。

睡眠不足や栄養不足などがあると抵抗力が弱り、感染や血腫などが発生しやすくなりますので、術後はしっかり休養をとるように努めましょう。

顔面神経麻痺

稀に（0.1%程度）、術後に顔面神経麻痺をきたす可能性があります。

顔面神経麻痺とは、左右どちらかの表情筋の動きが鈍くなってしまい、そのため表情の左右差が出ている状態です。

発生した場合の治療方法は、ビタミンB12製剤の内服と、お顔を動かすリハビリです。

回復までの期間は、平均3ヶ月〜半年くらいかかります。

オトガイ形成（ミニVライン）｜料金表

手術代金

基本料金（オトガイ）

	基本料金
通常価格	998,000円 (1,097,800円)
黒目隠しモニター	798,000円 (877,800円)
全顔モニター	698,000円 (767,800円)

カスタム料金（オトガイ）

CT検査/3D骨格模型/シミュレーションの結果をみて、下記のうち必要なカスタム操作を加えます。

	カスタム料金
+逆V字骨切り (前方/後方移動)	+200,000円 (220,000円)
+逆V字骨切り＆中抜き1方向 （短縮or幅寄せ）	+400,000円 (440,000円)
+逆V字骨切り＆中抜き2方向 （短縮+幅寄せ）	+600,000円 (660,000円)

麻酔代金

全身麻酔 (オトガイ)	200,000円 (220,000円)

検査代金

CT検査	25,000円 (27,500円)
3D骨格模型	35,000円 (38,500円)
血液検査	15,000円 (17,500円)