輪郭手術(骨切り手術)のカウンセリングをしていると、
「Vライン形成(エラ+オトガイ)よりも、顎先だけの手術の方がダウンタイムは短いですよね?」
というご質問をよくいただきます。
確かに、Vライン形成のように下顎骨全体を扱う手術と比べると、オトガイ形成は手術範囲が限られています。
そのため、腫れる範囲そのものは小さくなります。
しかし、
「腫れる範囲が小さい=早く完成する」
というわけではありません。
むしろ、オトガイ(顎先)は輪郭手術の中でも比較的完成まで時間がかかる部位です。
理由① オトガイは腫れが集まりやすい場所だから
オトガイは顔の輪郭の中でも最も下方に位置しています。
術後に生じた浮腫(むくみ)や組織液は重力の影響を受けるため、時間の経過とともに下方へ集まりやすくなります。
その結果、他の部位の腫れが落ち着いてきた後も、顎先だけはなかなかスッキリしないという状態が起こります。
Vライン形成後でも、最後まで腫れが残るのはオトガイであることが少なくありません。
理由② 少しの腫れでも目立ちやすい部位だから
頬骨やエラは比較的広い面積を持つ部位です。
一方、オトガイは顔の輪郭の中では面積が小さく、どちらかというと「点」に近い部位です。
そのため、わずかな腫れが残っているだけでも、
- 顎先が丸く見える
- 前に出て見える
- 横顔が重たく見える
といった変化として現れやすくなります。
実際には腫れ自体はかなり減っていても、患者さまご本人からすると
「まだ腫れている」
と感じやすい部位なのです。
理由③ 骨が動いた後に軟部組織が馴染む時間が必要だから
オトガイ形成では骨の位置や大きさを変えます。
すると、その上に乗っている筋肉・脂肪・皮膚も新しい骨格に合わせて再配置されることになります。
手術直後に骨の位置は完成していますが、軟部組織が新しい輪郭に適応するまでには時間がかかります。
そのため、レントゲンやCTで見る骨格は完成していても、見た目は数か月かけて少しずつ洗練されていきます。
術後の経過の目安
もちろん個人差はありますが、私の経験では概ね以下のような経過をたどります。
- 2〜3日後:腫れのピーク
- 1週間後:完成度40〜50%
- 2週間後:完成度60%前後
- 1か月後:完成度70%前後
- 3か月後:完成度80〜90%
- 半年頃:ほぼ完成
まとめ
オトガイ形成は、
「腫れる範囲は小さいが、完成までの時間は比較的長い手術」
です。
その理由は、
- 顎先は腫れが集まりやすい位置にある
- 少しの腫れでも目立ちやすい部位である
- 骨格の変化に軟部組織が馴染むまで時間がかかる
ためです。
術後1〜2週間で日常生活に支障のない状態になる方がほとんどですが、本当の意味での完成は3〜6か月ほど先になります。
オトガイ形成を検討されている方は、「腫れの大きさ」だけでなく、「完成までの時間」も考慮した上で手術計画を立てることをおすすめします。
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