前回のブログでは、「上下顎セットバック術後Day2|なぜテーピングは術後2〜3日目まで外さないの?」についてご紹介しました。
今回のブログではその続編として、術後1週間の腫れの経過を症例写真でご覧いただきながら、
「術後1週間を過ぎたら、手術部位は冷やすべき?それとも温めるべき?」
という疑問について解説します。
術後1週目の標準的な経過
上下顎セットバック後の腫れは、一般的に術後2〜3日目にピークを迎え、その後は日ごとに少しずつ改善していきます。
個人差はありますが、術後1週間では完成形の40〜50%程度まで腫れが落ち着いてきます。
まだマスクを外すと腫れは分かりますが、マスクを着用すれば日常生活に支障なく過ごせる方が多い時期です。
実際の症例写真で、Day0(手術前)→Day1(翌日)→Day2(翌々日)→Day7(術後1週間)の経過をご覧ください。
【症例写真】Day0(手術前)〜Day7(1週間後)の経過
正面・斜め・側面の3方向から、術後1週間までの腫れの変化をご覧ください。
【注】手術後の経過には個人差があります。
上下顎セットバック|術後1週間の経過(正面)




上下顎セットバック|術後1週間の経過(斜め)




上下顎セットバック|術後1週間の経過(側面)




上下顎セットバック術後1週間|冷やす?温める?
骨切り・骨削り手術では、冷却が有効なのは主に術後72時間程度までと考えられています。
術後1週間になると、出血や急性炎症のピークはほぼ過ぎています。この時期は冷却を続けるよりも、適度に温めて血流を促した方が、むくみや筋肉のこわばりの改善につながることがあります。
そのため当院では、術後1週間を過ぎた頃からは、ご自宅でできる温罨法(おんあんぽう)をおすすめしています。
温罨法(おんあんぽう)をおすすめします
「温罨法(おんあんぽう)」というと難しく聞こえますが、ご自宅で簡単にできるセルフケアです。
方法は、電子レンジで温めた濡れタオルを、火傷しない程度の温度にして手術部位へ数分当てるだけです。
血流を促すことで、むくみや筋肉のこわばりの改善が期待できます。
ただし、熱すぎるタオルを使用すると火傷の危険がありますので、必ず適温であることを確認してから行ってください。
また、手術部位に熱感や強い痛みがある場合、あるいは急に腫れが悪化した場合は、自己判断で温めず、必ず執刀医へご相談ください。
温罨法の詳しい方法については、こちらの記事をご覧ください👇
まとめ

上下顎セットバック後の腫れは、術後2〜3日目をピークに徐々に改善し、術後1週間では完成形の40〜50%程度まで落ち着いてくることが一般的です。
この時期以降は、冷却を続けるよりも、ご自宅でできる温罨法(おんあんぽう)を取り入れることで、むくみや筋肉のこわばりの改善が期待できます。
ただし、術後の経過には個人差がありますので、温罨法を開始するタイミングについては、執刀医と相談しながら進めるようにしましょう。
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