上下顎セットバック術後2週間|拘縮(バイオボンド現象)のセルフケアを始めましょう

コラム

前回のブログでは、「上下顎セットバック術後1週間|冷やす?温める?腫れの経過を解説」として、術後1週間までの腫れの変化や、冷やす・温めるタイミングについてご紹介しました。

今回はその続編として、上下顎セットバック術後2週間の腫れの経過を症例写真でご覧いただきながら、術後2週間頃から気になりやすくなる「拘縮(バイオボンド現象)」と、そのセルフケアについて解説します。

術後2週間を過ぎると、見た目の腫れはかなり落ち着いてきます。

一方で、「皮膚や脂肪が硬い」「口元がつっぱる」「触るとしこりのような硬さがある」といった症状が気になってくることがあります。

こうした変化は、術後の回復過程でみられる拘縮(バイオボンド現象)によるものです。

この時期からは、腫れを抑えることだけでなく、拘縮した軟部組織を少しずつほぐしていくためのセルフケアも意識していきましょう。


Before/After 症例写真

まずは、実際の症例写真で術後2週間のビフォーアフターをご覧ください。

Attention

症例写真は、手術による変化の一例であり、全ての患者様に同等の効果をお約束できるものではありません。また、施術費用やリスクについては、当頁内に記載がございますのでご覧ください。

上下顎セットバック|術後2週間の腫れの経過|ビフォーアフター症例写真
上下顎セットバック|術後2週間の経過症例写真
上下顎セットバック|術後2週間の経過症例写真

術後2週目の標準的な経過

上下顎セットバック後の腫れは、一般的に術後2〜3日目頃にピークを迎え、その後は時間の経過とともに少しずつ改善していきます。

もちろん個人差はありますが、術後1週間頃になると、ピーク時と比べて腫れはかなり落ち着いてきます。

この時期は、まだ顔の腫れが分かる状態ではありますが、マスクを着用すれば、日常生活に大きな支障なく過ごせる方も多いでしょう。

そして術後2週間頃になると、さらに腫れが引いてきます。

マスクを外した状態でも、術直後と比べると顔つきはかなり自然になり、周囲から見ても腫れが目立ちにくくなってくる時期です。

ただし、「腫れが引いてきた=まだ完全に完成した」というわけではありません。

この頃から、今度は皮膚や皮下組織の「硬さ」「つっぱり」「しこり」などが気になってくることがあります。

これは、術後の軟部組織に生じる拘縮(バイオボンド現象)によるものです。

それでは、実際の症例写真で、

Day0(手術前)→ Day1(術翌日)→ Day2(術後2日目)→ Day7(術後1週間)→ 術後2週間

の変化をご覧ください。


【症例写真】Day0(手術前)〜術後2週間の経過

正面・斜め・側面の3方向から、術後2週間までの腫れの変化をご覧いただきます。

【注】術後の腫れや回復のスピードには個人差があります。

上下顎セットバック|術後2週間の経過(正面)

上下顎セットバック|z術後2日までの経過症例写真
上下顎セットバック|術後1週間の腫れの経過|ビフォーアフター症例写真
上下顎セットバック|術後2週間の腫れの経過|ビフォーアフター症例写真

上下顎セットバック|術後2週間の経過(斜め)

上下顎セットバック|z術後2日までの経過症例写真
上下顎セットバック|術後1週間の腫れの経過|ビフォーアフター症例写真
上下顎セットバック|術後2週間の経過症例写真

上下顎セットバック|術後2週間の経過(側面)

上下顎セットバック|z術後2日までの経過症例写真
上下顎セットバック|術後1週間の腫れの経過|ビフォーアフター症例写真
上下顎セットバック|術後2週間の経過症例写真

拘縮(バイオボンド現象)について

骨切り・骨削りを伴う手術では、術後2週間ほど経過して見た目の腫れが落ち着いてくると、今度は軟部組織の硬さやつっぱり、しこりのような感触が気になってくることがあります。

これが、いわゆる拘縮(バイオボンド現象)です。

拘縮は、手術によって生じた組織の変化や治癒過程のなかで起こるもので、時間の経過とともに週単位・月単位で少しずつ改善していきます。

そのため、術後2週間頃に「硬い」「つっぱる」「触るとゴリゴリする」と感じても、必ずしも異常というわけではありません。

むしろ、術後の経過としてよくみられる変化のひとつです。

ただし、自然に改善するのを待つだけでなく、この時期から適切なセルフケアを取り入れることで、拘縮した組織を少しずつ柔らかくしていくことが期待できます。

そこでおすすめしたいのが、温罨法(おんあんぽう)です。

温罨法(おんあんぽう)をおすすめします

「温罨法(おんあんぽう)」というと難しく聞こえるかもしれませんが、ご自宅でも簡単にできるセルフケアです。

方法はシンプルで、電子レンジなどで温めた濡れタオルを、火傷しない程度の温度にして、手術部位に数分間当てるだけです。

温めることで局所の血流を促し、術後のむくみや組織のこわばりを和らげることが期待できます。

特に術後2週間頃からは、腫れをただ冷やして抑えるという段階から、硬くなった軟部組織を少しずつほぐしていく段階へ移っていきます。

そのため、この時期のセルフケアとして温罨法を取り入れることをおすすめしています。

ただし、熱すぎるタオルを使用すると火傷の原因になります。

必ず手で温度を確認し、心地よいと感じる程度の温かさで行ってください。

また、手術部位に熱感や強い痛みがある場合、あるいは急に腫れが強くなった場合には、自己判断で温めないようにしてください。

そのような場合は、温罨法を中止し、必ず執刀医へご相談ください。

温罨法の具体的な方法については、こちらの記事で詳しく解説しています👇


まとめ

口ゴボを改善する上下顎セットバック_術後2週間の腫れの経過(ダウンタイム)_ビフォーアフター症例写真

上下顎セットバック後の腫れは、一般的に術後2〜3日目頃をピークとして、その後少しずつ改善していきます。

術後1週間頃には腫れがかなり落ち着き、術後2週間頃になると、さらに顔つきが自然になってきます。

一方で、術後2週間頃からは、腫れとは別に「硬さ」「つっぱり」「しこり」などの拘縮(バイオボンド現象)が気になってくることがあります。

拘縮は、週単位・月単位で自然に改善していきますが、術後2週間を過ぎた頃からは、マッサージやストレッチ、温罨法(おんあんぽう)などのセルフケアを取り入れることで、回復をサポートしていくことができます。

術後2週間までは「腫れの経過を見る時期」、そして術後2週間を過ぎたら「拘縮のケアを始める時期」。

このように考えていただくと、術後の経過も分かりやすいでしょう。

焦らず、少しずつケアを続けながら、完成形に近づいていきましょう。

上下顎セットバックの詳細はこちら

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